No.6【「大人になる」ってどういうことだろう?】 ~『半分、青い』からの学び~
2018.09.05
◆『半分、青い。』
NHKの連続テレビ小説『半分、青い。』にはまっている。
出身の岐阜が舞台で、岐阜弁が心地よい。
朝、見られないこともあるため、毎日録画をするほど・・・
8月15日の放送の第117回を見ていて、「うーん」と唸ってしまった。
そこまでのあらすじは・・・
主人公 鈴愛(すずめ)は、若い頃漫画家をして挫折をした体験がある。
実家の故郷岐阜に戻り、祖父である仙吉(中村雅俊:設定年齢88歳)の
五平餅を引き継ぐべく修行を始めた。
主人公 鈴愛(すずめ)は、
若い頃漫画家で挫折した体験を娘の「かんちゃん」に
知られることを恥ずかしいと思い、ずっと隠してきた。
しかし、あることから、それをかんちゃんに知られてしまう。
その後、鈴愛が久しぶりに鉛筆を握って絵を描いていると、
そこに仙吉がやってきて……という展開。
「漫画家を辞めたことは、かっこ悪い。知られたくない」と仙吉に語る鈴愛。
(以下、その場面のセリフをそのまま紹介する 注:岐阜弁)
仙吉:「かっこ悪いか・・・かっこ悪ないぞ。。。ママはがんばったんや!
結果はどうでも・・・。それが一番、かっこええ。
おじいちゃんは、おまえががんばったのを よー知とっる。」
・・・中略・・・
仙吉:「おじいちゃんもスネてた。
自分の五平餅がもういらないんじゃないかと思って・・・」
鈴愛:「子供みたいやなあー」
仙吉:「鈴愛、教えちゃる。
人間ちゅうのは、大人になんかならへんぞ。
ずーっと、子どものまんまや。競争したら勝ちたいし、
他人には好かれたいし・・・お金は欲しい(笑)」
(自分の五平餅が必要とされなくなったと思ってスネていたけど)
「五平餅焼いて、おいしいって食べてくれる人がいて・・・
こいで良かったんやって思った。。。そいだけのことや。」
鈴愛:うなずく
仙吉:「・・・そいだけのことや。。。忘れたらいかん。。。」
◆翌日の放送では。。。
仙吉は、孫の鈴愛が、自分の五平餅を引き継いでくれることになり、
うれしくて仕方がない。その新店舗の開店準備が着々と進む中、
仙吉は人生を振り返り「ええなぁ。幸せや」とつぶやき、
保育園から帰ってきた、ひ孫の「かんちゃん」を胸に抱き、
昼寝をしながら眠るように死去。
「いろんなことがあったけれど、可愛いひ孫の体温を感じながら、
初夏の爽やかな晴れた日に御年88歳、大往生でございます」と
妻・廉子(風吹ジュン)のナレーションで見送られた。
◆なかなか大人になれない自分を救われた・・・
恥ずかしながら、「半分、青い」どころか、
「4分の3以上青い?!」大人になれない自分に向き合うことが多々ある。
仙吉の「人間ちゅうのは、大人になんかならへんぞ・・・。」
に救われた。。。
そして、こう解釈した。
「自分の欲に気づき、いい格好シイに気づき、傲慢さに気づき、
そんな欲を捨てられなくてもいいいから、コントロールできるようになることが、
大人になるってことなんだ」
仙吉さんのように、人生を語ってあげられる歳の重ね方をしたいものだと
思います。