No.152【 自然の力を活かして集中力をあげる 】
2022.11.02
◆自然に触れると、高い集中力を生み出される
米のイリノイ大学で、300人の児童を集めて、2つのグループに分け、実験をした。
Aグループ:自然が多い公園で週に1回だけ授業する
Bグループ:タブレットや電子黒板のような近代的設備が整った教室で週に1回授業する
10週間後、生徒たちの集中度を授業ごとに採点したところ、結果には、大きな差がでた。
自然に触れたAグループの子どもたちは、そうでなかったBグループの子どもたちに比べて、集中力が2倍もあがっていたのだ。
さらに、この変化は、いつもの教室に戻った後にも確認され、その後1週間を通じて、高い集中力がキープされた。
自然のメリットを得るには、週1回だけでも十分との結果である。
◆自然に触れるとワーキングメモリが増える
「ワーキングメモリ」とは、短時間の中で、頭の中で情報をコントロールできる機能のこと。
この働きが大きいほど、仕事や勉強の集中力があがり、成果が出やすくなる。
「ワーキングメモリ」は、例えるなら、作業をする時の「机の天板の広さ」みたいなもの。
天板が狭い机だと、資料や材料を置くスペースが狭くなり、必要なものを取り出すのに探したり、別のところから持ってきたり・・・、作業スピードは遅くなる。
逆に、天板が広ければ、必要なものを展開し、すぐに活用できるから、処理能力は格段に早くなる。
自然に触れると、この「ワーキングメモリ」の機能が高まるという。
ノースフロリダ大学の研究では、芝生の上を裸足で軽く走った被験者は、シューズで走った被験者と比較して、その後のワーキングメモリ・テストの成績が16%高くなったという。
◆自然に触れる機会が少ない人は
・仕事机の周辺に観葉植物を置く
・自然の音(川のせせらぎや波の音、小鳥の鳴き声など)のBGMをかけながら、仕事や勉強をする
・かわいい子猫や子犬の写真を見る
などでも、集中力が程良い状態にキープされ、ワーキングメモリが高まるという。
やはり、自然の力は偉大である。
週末にでも、秋の自然を愛でながら、緑が多い公園に行って、読書でもしてみようかな~。
あなたも、成果のあがる仕事や勉強に、自然の力を活かしてみては、如何でしょうか?
以上
参考文献『超効率勉強法』(学研プラス) 著:DaiGo