No.128 【 竹は高く伸びるために節がある 】
2022.03.23
◆「竹は高く伸びるために節がある」
この言葉、聞かれたことがある人も多いことでしょう。
「節目」は、古(いにしえ)より、「節目を迎える」「人生の節目」など、
人生のターニングポイントや岐路において使われる表現。
3月末から4月のスタートは、仕事でもプライベートでも多くの人がこの節目を迎えます。
3月期末の会社は、まさに「節目」ですね。
◆「何が良かったか?」「何が悪かったか?」
伸びる人や企業に、共通するのは、「節目」の度に、振り返りをしっかりする習慣があること。
DMPの宿泊研修を受講頂いた方は「追放の3原則(失敗改善の原則)」を記憶されていることでしょう。
1)何が悪かったか? = 「問題の事実を5W2Hレベルで具体的に明確にする」
2)なぜ、そうなったか?= 「その本質(真因)は何か?」
3)これを改めるために、如何に決意するか?=「教訓を活かして、具体的にどう行動をするか?」
良かったことには、【成果拡大の原則】として使います。
1)何が良かった? = 「良かった事実を5W2Hレベルで具体的に明確にする」
2)なぜ、そうなったか?= 「その本質(真因)は何か?」
3)これをもっと伸ばし、広めるために、如何に決意するか?
=「教訓を活かして、具体的にどう行動をするか?」
- ◆初期教育の質が、新入社員のその後の成長を大きく左右する
読者の中には、新入社員の入社や人事異動で、上司・先輩になる方も多いことでしょう。
特に新入社員は、社会人の第一歩を踏み出します。
彼らにとって、最大の教え(OJT)は、上司・先輩の日々の後ろ姿。
どんなに新入社員研修で、大事な基本を教わっても、配属された職場の上司・先輩が
手本で示していなかったら、それが、彼らにとっての本当の教えでしょう。
口で立派なことを言ってみても、「言行不一致」の先輩を尊敬したり、憧れたり、
ひいては、「この人の指導を素直に聞こう」とはしません。
まさに、「子は親の後ろ姿を見て育つ」です。
また、「朱に交われば赤くなる」とも言います。
後輩を美しい朱色に染めるのも、濁った朱色に染めるのも、上司・先輩の後ろ姿一つ。
そして、その「初期教育の質が、新入社員のその後の成長を大きく左右する」のです。
意識しなくても、彼らの仕事や人生に大きな影響をもつ存在が、「上司・先輩の日々のありよう
(習慣)であることを強く自覚することが重要でしょう。
◆子育てでも
この春から小学校、中学校、高校に入学する。
大学生や社会人になって、自宅を離れ一人暮らしを始める。
そんな家庭の方もいらっしゃることでしょう。
そんな節目に小生がやってきたことの一つは、我が子に手紙を書くことです。
二人の男の子を授かりましたが、例えば、彼らが高校に進学する時は、
おおよそ次のようなことを直筆の手紙で渡した記憶があります。
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「○○ へ」
高校入学おめでとう。そして、立派な青年になってくれてありがとう。父さんも母さんも喜ばしく、誇らしい気分です。そして、安心し、信じています。
自分の人生を自分で考えて、自分で選択し、自分で責任を取れる青年の路線に乗ってくれていると感じています。
もう今からは今まで以上に大人として接しますね。・・・・。」
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◆「教育」は「共育」
このような手紙を我が子に書いたら、「じゃあお前(自分)は、ちゃんと真っ当に生きているのか?」と反省せざるを得ません。
後輩に、「3Sは基本だからね」「挨拶はしっかりやろう」「ホウレンソウはちゃんとするんだよ」・・・等と教える時も、同様でしょう。
「教育」は「共育」。
春の節目に職場の共育、家庭の共育。そして、自分のありようをふりかえる節目にしては如何でしょうか?
以上