No.104【 全ての悩みを解決する法 】
2021.09.08
◆「ストレスを減らすたった一つの方法」
それは「手放す」こと。
自分のこれまでを振り返って、イライラや不安が長い間続き、何度か鬱になったりした体験を振り返ると、その時、「手放せなかったモノ」が自分を苦しめてきたとしみじみ感じる。
過去に私が「手放せなかった」ことは・・・
・他者からの承認(すごい・さすがと思われたい。いい人と思われたい。)
・人に負けたくない・勝ちたい(自分の価値観を相手に受け入れさせたい。)
・強いと思われたい、自分の弱みなんて人に見せられるか!
・自分で気づいているコンプレックス・劣等感を自分で受け入れたくない
・意地やメンツ
・「〜はこうでなくてはならない」という価値観の押しつけ
・お金や自分のポジションへの執着
まあざっとこんなところかな・・・?って思う。
◆昨年の石垣事件以来・・・
本稿で何度か述べた、昨年の夏、石垣島で死にかけて以来、不思議にイライラしたり、不平や不満を持つことがめっきり減り、穏やかで、平安な気持ちでいられる日々が多くなった。
なぜだろう??
きっと石垣事件で「体感した気づき」が大きな要因になっている。
それは、
「明日生きている保証はホントにないんだなあ~。
人は突然に、しかも、結構簡単に死ぬことがあるんだ。自分も例外なくそうであり、またいつ死んでもおかしくないそんな年齢になったんだ。」
だから、さんまさんがいうように
「生きているだけで丸儲け」ってどこかで思えるようになったんじゃないかと自分で思っている。
先に述べたこれまで自分を苦しめてきたモノが、いつも、全て、手放せる自分になったとは、とても言う自信はないが、そうした「自分の欲にこだわりや執着をあまり持たなくなったな~。」とは、思っている。
「今振り返ると、どうでもいいことに執着し、手の中に握りしめていたから、あの時、苦しかったんだ。」
そう思えることが多い。
◆仏教の「放下(ほうげ)」の教え
お釈迦様の悟りの凄さは、「結局、人間の悩みの根本は我執があるから」と喝破したこと。
人の「強すぎる欲」が悩みを大きくし、自分を苦しめる。
「ほどほど、中庸がいいよ〜」ってお釈迦さまは、おっしゃっている。
その悩みのもとを端的に示したのが「貪瞋痴(トンジンチ)」。
貪(トン):貪欲さ・・・三大基本欲求、集団に属したい欲求、などをはじ
め、もっと欲しい・・・まだ足りないなどの限度のない欲望
特に、己の存在を認められたい欲求
*SNSの「“イイね”欲しい病」の重傷者などはその最たるもの。
瞋(ジン):瞋り(怒り)の心
痴(チ) :世の中の真理や道理を知らないことからくる迷いの心
◆幸せになるただ一つの方法・・・。
誰の教えかは忘れたけど、こんな言葉がある
「幸せになるただ一つの方法」
それは、
「幸せになろうと思わないで、目の前のあるがままの現実を受け入れるこ
と」
◆精神科医Tomyさんの尊敬する父親の言葉。
Tomyさんが子供の頃から、父に悩みを相談すると、笑いながらいつもこう答えてくれたそうだ。
「そんなもん知るか!」
いまでも、この言葉が彼の支えになっていると言う。
Tomyさんなりに、父親の教えを翻訳すると
「そんなもん知るか!」とは、
「なるようになる。所詮、人間ができることなど知れているし、世の中は思うようにならないことがほとんどだ。そんなことで、悩んでも仕方ないやろ、笑って生きろ!」ってことのようだ。
◆良寛さんは・・・
江戸時代後期に生きたあの良寛和尚(良寛さん)は、こうおっしゃっている。
「災難にあう時節には、災難にてあうがよく候。
死ぬる時節には、死ぬがよく候。
是はこれ、災難をのがるる妙法にて候」
以上