No.94【人生100年時代を考える~『LIFE SPAN 老いなき世界』より~】
2021.05.26
◆発行部数10万部を超えるベストセラー
著者は米ハーバード大学医学大学院教授のデビッド・A・シンクレア氏。
シンクレア氏の最大の主張は、
「老化は病気である、と認めた上で対策をすれば、誰もが自分でしっかりと効果を生み出せるものだということ」
この主張で、筆者は思わず心の中でつぶやいた・・・。
「衰退する企業、伸びない企業の社長も、自分の会社組織が病気・・・基本が徹底されていない病、ホウレンソウされない病。リーダーが言うべきことを言えない病、あるいは、企業組織なのに成果達成への厳しさがなく、プライベート組織の仲良しサークル病・・・などにかかっているのに・・・。
病気と認めない(認めたくない)経営者の会社は確かに長寿になっていない!」
シンクレア氏は、こうも分析している。
「あらゆる癌を撲滅したとしても平均寿命は2.1年しか伸びない」
老化は「幅広い病理学的帰結を伴う疾患のプロセス」、
「1個の病気であり、治療可能である」。
◆シンクレア氏が実践している健康長寿マニュアル
以下の□にあなたが実践できている行動習慣(近いものでもOKでしょう)をチェックしてみては如何でしょうか?
- □砂糖、パン、パスタの摂取量を減らす。
- □1日のうちどれか1食を抜くか、少なくとも少量に抑えるようにする。
- □数ヶ月に1度採血をし、それを数十個のバイオマーカーを通して分析、最適値を外れていたら、食物や運動を通じて修正する。
- □毎日できるだけ歩き、上階に行くときには階段を使うようにする。
- □週末はジムに行き、バーベル挙げやジョギングをする。サウナでしばらく過ごし、氷のように冷たい水につかっている。
- □植物をたくさん摂取し、ほかの哺乳類を口にするのはなるべく避けるようにしている。運動した時には、肉を食べる。
- □たばこは吸わない。電子レンジにかけたプラスチックや過度な紫外線、レントゲンやCTスキャンを避ける。
- □日中と就寝時はなるべく涼しい場所にいる。
- □健康長寿を延ばすうえで最適の範囲内にBMIを保つようにしている。
注)BMI=体重÷身長(メートル)の2乗で割った数値
□NMN1グラム(1000ミリグラム)、レスベラトロール1グラム(自家製ヨーグルトに振り入れて混ぜる)、及びメトホスミン1ミリグラムを毎朝摂取する。
□ビタミンD及びK2の1日推奨量を摂取し、83ミリグラムのアスピリンを服用する。
【ただし、注釈として】
・読者がすることはこれと同じとは限らない
・私(シンクレア氏)はしているが正しいかはわからない
・臨床試験は進行中だが、厳密で長期的な老化の治療法はまだ一つも存在しない
などと述べている。
小生は、11個中7個は実践していて、ちょいと安心。
ただ、こうも思った。
長生きするだけには価値は感じないな~。
何年生きたか?より、如何に生きたか?世の中に何を残したか?じゃあないの?
生きがい・やり甲斐を発見できない人にとっては、死ねない、辛い時代になると見方もできるなあ〜。
さて、あなたは、人生100年時代の生き方をどのように設計しますか?