コラム『DMP徒然草』 書籍情報のご案内
DMP徒然草

No.67【 敗者の行動を分析すれば ~Oさんに学ぶ~ 】

2020.10.07

参加者の一人Oさん。47歳。製造業の2代目社長。

 

クラスは、トップ層なだけに、波乱万丈の展開。

 

その中心になったのが、唯一の現役社長Oさん。

他は、取締役クラスの幹部。

 

初日からのOさんは・・・。

 

人の話は正しく聞かない。素直に受け入れない。やっているふり。

その場しのぎのごまかしの言動の数々・・・。

 

個人追放数えること4回。しかも、いずれも半日以上のものばかり。

それでも彼の「改心」と、「本気さ」は、結局見られなかった。

どこかで、

「会長の父親が悪い」

「俺は俺なりにやってきたんだ」

「なんで、そんなことを言われなくちゃいけないんだ・・・。」

と、彼のカラダが語っていた。

 

2回目の個人追放が解除になって、「やります!」と言いながら、

言動は、相変わらず。

「本気さ・真剣さ」が少しも感じられない。

 

この時、今までの勉強の習慣がなかったことを反省した彼。

 

「明日から毎日新聞を読みます!」と決意を仲間の前で発表。

 

その翌日の朝食後のスタート時のこと。

 

「Oさん、今朝、ここのフロントの新聞は読んだ?」

 

「読んでいません」とうつむく彼。

 

クラスの仲間も、彼のあまりに不誠実で「口先だけのやってるふり」、

「わかったような発言」に「・・・。」

 

3日目には、彼以外の同僚訓練生は、

助け合い、友情、学び合いの気持ちより、

Oさんに対する「腹立ち、諦め」そして、

「経営者意識の低い、どうでもいいことを質問してくるOさんが参加していることが、

 自分たちのここでの学び、成長の阻害になる」

とまで思った様子。

 

決して、彼に基礎学力がなく、理解が遅く、不器用だから腹を立てたのではない。

 

彼の不誠実でカッコばかりを気にし、その上、がんこでプライドが高く、

助言も素直に聞かないで、また次の質問をしたり、援助を頼む「人頼みの姿勢」

彼の「人としてのありよう」に、

『本当は「自分を変える気がないんだ」ということ』を仲間が感じてしまったのだ。

 

第4日夜の激励場面、彼はクラスから除籍されていた。

(除籍とは、クラスの一員でなくなること。居るなら、ただの見学者の立場。)

 

皆さんの友情の許可があり、特別、彼にも気づきと決意を発表する場面に。

 

Oさんは、紹介者のある経営者研修塾の塾長Yさんへの報告をした。

 

彼の発表は、相変わらず多言を要し、言葉が浮ついている。

本当に反省し、決意したと思われないような表面的なものだった。

 

Oさんの発表を受け、しばらく沈黙でうつむいていたY塾長。

 

Oさんに向かって顔をあげ、しばらく目を見つめた後、

 

「おまえがそうなったのは、この8年間、指導する側にあった

 俺の責任だ。お前をそんなままにして申し訳ない。

 また、今回、一緒に学ばれた他の皆さん、本当に申し訳ありません。

 せっかくこんな一生モノのDMPの学びの機会なのに。。。

 彼の悪い部分を本気で直してやれなかった私の責任です。」

 

とおっしゃった。Yさんの目は真っ赤だった。

 

Yさんのしぼり出すような言葉に、我々は涙が止まらなかった。

 

当事者のOさん。

自分のことで頭を下げているYさんの横に突っ立ち、

涙も見せず「ごめんさない」も言わない。

 

「この人には感情がないのか?心が凍っている人か?」

とさえ思われた。

 

その夜は、Oさんには修了証書を差し上げず、Y塾長あずかりにし、

Oさんの行動が変わったら、その時点で彼に渡して頂くことに。

 

深夜過ぎまで、Yさんは、Oさんと話し、思いを伝え、早暁に会場を後にした。

 

そして最終日の朝。Oさんは、私と同僚訓練生にお詫びの挨拶をし、

帰社していった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Oさんの3回目の個人追放中(第3日)、

チャート読みで行う【 敗者の行動を分析すれば 】を彼だけで、

1項目づつ読み上げてもらいながら、

「あなたにあてはまる項目を言って下さい」とお伝えした。

 

結果、10項目全てが当てはまった。

 

まだ、ごまかさないで、全て当てはまることを認めたところに、

彼の変化の可能性は感じたのだが・・・。

 

ここでいう「敗者」とは、誰かと比較しての「敗者」ではない。

 

自分が望んでいる仕事や人生に遠い生き方、

 

日々のスッキリする充実感が味わえない生き方、

 

少しづつでも自己が成長している実感、それらからくる、ささやかな自信や誇りなどを

味わえない生き方、

 

をしている人のことを「敗者」と言っている。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「敗者の行動を分析すれば」

(勝者になる為に敗者の特性を知ろう)

 

1.敗者は、常に困難な仕事から逃げている。

 

2.敗者は、後で後でと判断し、仕事を遅らせている。

 

3.敗者は、間違ったと気づいても、改めようとしない。

 

4.敗者は、心の底からの喜びと感激を味わったことがない。

 

5.敗者は、自分でいいわけをして、不可能であると先に壁をつくっている。

 

6.敗者は、自分の長所で攻撃をせず、短所で防衛している。

 

7.敗者は、努力に逃げ込み、成果に対して厳しくない。

 

8.敗者は、他人を信用しようとしない。

 

9.敗者は、何一つ秀でたものを持っていない。

 

10.敗者は、真の敵は、己の心にあることを知らない

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、最近のあなたは「勝者」の人生ですか?「敗者」の人生を歩んでいますか?

 

Oさんのように、うまくいかないことを誰かや環境のせいにして、

自分には目をむけないような「他責」の習慣はありませんか?

 

「敗者の行動を分析すれば」に、

自分振り返りながら、各項目「○ △ X」をつけてみては如何でしょうか?

DMP徒然草コラム更新〈毎週水曜日〉をメールでお知らせします

メールアドレスをご登録いただくと、毎週水曜日の更新時にお知らせメールをご送付いたします。是非ご登録ください。

メールアドレス
お名前
powered byメール配信CGI acmailer
一覧へ戻る