No.65【 鷹の選択 】
2020.09.23
◆【 鷹の選択 】
鷹は、長生きできる鳥としてよく知られています。
鷹は最高70年生きられると言われていますが、
このように長生きするためには、
約40年が過ぎた時に重要な決断をしなければなりません。
鷹は約40歳になると、爪が弱くなり獲物がうまく取れなくなります。
くちばしも長く曲がり、胸につくようになります。
羽も重くなり、徐々に飛べなくなります。
ここで鷹は、2つの「選択」に迫られます。
このまま死ぬ時期を待つのか。
苦しい自分探しの旅に出るか。
自分の変化の道を選んだ鷹は、まず山の頂上に行き巣を作ります。
その後、鷹はとても苦しいいくつかのことをやり始めます。
まずくちばしを岩で叩き、壊し、なくします。そうすると新しいくちばしが出てきます。
それから出てきたくちばしで、爪を一つずつはぎ取ります。
そして新しい爪が生えてくると、今度は羽を一本ずつ抜きます。
こうして半年が過ぎ、
新しい羽が生えてきた鷹は、新しい姿に変わります。
そしてまた空に高く跳び上がり、残りの30年間を生きていきます。
人は誰でも、過去よりは成長することを願います。
成長を望み、もっと
新しい自分を見つけるためには、
心の底から「変化」を期待し行動しなければなりません。
大切な人生の生きる意味に気づき、
「涙」と「笑顔」で成長する自分と向き合うためには、
この鷹が見せてくれた「とても苦しい選択」をする、という
勇気ある決断が必要なのかもしれません。
人生の価値は「速さ」と「広さ」ではなく、
「方向性」と「深さ」にあることを忘れない。
あなたが心から探し求めている「生きる意味」とは何でしょうか?
どのような自分を求めていますか?
変わりたい自分が「こころの扉」を叩くのであれば、
その気持ちと素直に向き合い、最も大切な事を選ぶ「勇気」を忘れない。
そして「成長」を求める自分を否定しない。
これが生きる意味と向き合う私たちに送る、「鷹」からの「教訓」
かもしれません。
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◆この3年の自分を省みて
独立してからの3年。
私が意識して練習したことの一つは、「自分の得意技を封印すること」
訓練では、
第1日~第3日午前中頃までは、
切れ味良く、厳しく、言力の迫力で、受講生にプレッシャーと
こちらの本気を見せて、「自主的に力を出すレベルに早く持っていく」
といったパターンが得意技。
それらをできるだけ使わず、圧迫しないで(し過ぎないで)、
如何に
「本気・真剣に自主的に学ぶ楽しさと達成感・充実感」
「仲間と本音で交流する心地よさ」
などを体感して頂けるか、という工夫をしている。
若い頃からの得意技を封印した時、新たな技、新たな自分が
芽生えてきた。
私も若き頃から磨いた爪を捨てて、
新たな自分になるプロセスの最中にいる。
「鷹の選択」「早矢仕の選択」そして「あなたの選択」は?
人生は選択の連續の中で、紡がれていく。