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DMP徒然草

No.8【自ら判断できる人材を育てるには ~自らの思想・哲学を確立させる~】

2018.09.19

前回に続いて、中小企業の経営者や大手・中堅クラスの教育担当者から

よく頂く相談の事例から。

 

「自分で判断できる人材が少ない、育たない」

というものもが、昨今たいへん多い。

 

なぜだろうか?

 

◆シンプルに原因を考えると・・・

 

1)そもそも子供の頃、小学生、中学生時代から、

  知識は覚えても、「自分で考え判断するような教育」を受けている人が少ない。

 

2)親や先生が、教えすぎ、手を出しすぎ、失敗させない。

  従って、失敗を恐れ、失敗体験から学ぶ回路ができていない。

   *失敗とは、「そのやり方ではうまくいかない」との発見(学び)であり、

    成功へのステップとして、不可欠であるのに・・・。

 

3)世間の評判や価値観ばかり気にしすぎて、他人の基準で考える。

  横並び(悪平等)主義がはびこり自分の価値観を持つような教育を

  受けていない。

  「あなたは、どう考えるの?」「君は、どう考える?」との問いかけを

  親、先生、上司から、受けていない。

 

などが考えられる。

 

弊社のHPにも謳っているが、DMPでは受講者に「教えないで、気づかせる」ことに

重きを置き、「徹底して自分の頭で考える」ことを柱にしているのも、

まさに、「自分で考え、判断・決断できる人材を育てるため」である。

 

◆チャート読みの体験

宿泊研修を受講下さった方は、チャート読み(原理・原則集)を毎日、

言力(げんりょく)を出して挑戦したことをご記憶のことだろう。

 

そのチャート読みで最初に行う「DMP実践の心得」の第1項には、

「自らの思想・哲学を確立せよ」

とある。

 

自らの思想・哲学が確立できていない人は、

・指示待ち族になる

・いつも他人(上司や先輩、時には世間体)の評価ばかり気にして、

 自分の基準が持てない。従って、自信が持てず、おどおどしている。

・失敗をした時、他責にするクセがある。だから自分を振り返らないし成長しない。

などの傾向がある。

 

◆リーダーの決断

まして、リーダーは判断した上で、決断するのが重要な役割。

決断とは、判断の最終段階。

 

日常の判断が遅い(迷う)リーダーが、大事な局面で決断できるはずもない。

 *余談ながら小生の体験上、決断が遅い人は、

  外食時、何を食べるか?を決めるのも遅い(笑)

  つまりは、一事が万事。日頃の習慣ってことでしょう。

 

では、判断力を高めるには、どうしたらいいのだろうか?

 

1)判断ができないのは、認識基準が不明確だから。

 

2)日頃から、自分の目的、価値観、真因を追求していると、

  判断、決断が容易となる。

 

3)迷うのは、価値観が混乱しているか、明確ではないから。

 

4)従って、日頃から、「自らの思想・哲学が確立できる」練習(訓練)をする。

 

5)そのためには、失敗をしてもいいから(むしろ、積極的に失敗をして)

  自分の価値観で判断し、行動してみる。

  あるいは、上司に、提案(意見具申「・・します」「・・させて下さい」)を

  どんどんする。

   *これによって、上司の判断基準がわかり、近づくことができるようになる。

 

6)読書や体験談を聴く・・・などを通じて、自分の思想や哲学が持てる学びを

  繰り返す。

 

7)常に、我が社の経営理念(社是・社訓・行動指針など)を繰り返し唱和し、

  日常業務をする上でも、その基準で考える練習をする。

   *経営者やリーダーは、率先して行い、しつこく、経営理念を伝え続ける。

 

上記のような指導を日々繰り返しされたら如何でしょうか?

結局、やっぱり、教育に近道はないのです!

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