コラム『DMP徒然草』 書籍情報のご案内
DMP徒然草

No.47【目の前のことに集中する】

2019.07.10

誰しも、仕事や人生において、スランプに陥るときがあるだろう。

 

 

◆スランプになると

 

・何となくやる気がでない。

 

・次々に来る仕事の波に飲み込まれそうになり、焦ってはみるものの、

 なかなかはかどらない。

 

・やっても、やっても思うような結果が出せなく、自己嫌悪になる。

 

・状況は好転するどころか、ますます泥沼にはまっていくような感じがする。

 などの状態になる。

 

 

◆集中力

 

この時、一番まずいのは、集中力がなくなることだ。

一つの仕事をしていても、別の仕事や雑事が気にかかる。

 

⇒そちらの仕事のことをちょっと考えたり、動いたりする。

 

⇒今までの思考が寸断される。

 

⇒元の仕事に戻ろうとしても、また、その思考回路に戻るまでに時間がかかる。

 

⇒堂々巡りになり、時間だけが経過し、先に進まない。

 

⇒焦りが強化され、より集中できなくなる。

 

⇒成果があがらず、マイナスへのスパイラルが強化されてしまう。

 

まあ、こんなパターンが多いのではないだろうか?

 

特に知的労働生産性が重要になってくる今の時代は、働いた時間と成果は必ずしも正比例しない。

偉大な成果をあげた人だけ、1日36時間があったわけではない。

 

要は集中することで、着実に小さな成果を積み上げ、

その微の集積をしていった人が大きな成果を手に入れている。

 

ドラッカーは、その著『経営者の条件』の中で、

 

<成果をあげるための実践的な能力>の一つとして、

【優先順位を決め、集中する】

ことをあげている。

 

 

◆小さなことでもいいから、確実な一歩を

 

スランプに陥った時ほど、今できる目の前のことに集中する。

小さなことでもいいから、具体的な結果をまず出す。

そうすると、自分にOKが出せる。

次の一歩を踏み出すエネルギーになる。

 

ある尊敬する経営者の方がおっしゃった。

 

「膨大な仕事の波から逃れる道はただ一つ。

 一つ一つ確実に根気よく、こなして行くことです。」

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