No.46【失敗改善の原則】
2019.07.03
さて、皆さんは自分自身が失敗をした時、
どのように自分を振り返っているでしょうか?
また、部下や若手社員が失敗を起こした時、
どのように指導されているでしょうか?
◆追放の3原則
もう30数年前に、DMPの研修を体験頂いたTさん。
「受講して頂いた宝物の一つは、『追放の原則』です。」
とおっしゃる。
「それ以来、毎日、必ずこの原則に従って、自分を振り返る習慣をつけたことが、
その後の自分の大きな財産になっています。
今では、意識しなくても自然にそれを自分の中でやれるようになっています。」
弊社4泊5日研修を体験頂いた方は、「追放の原則」と聞くだけで、
おそらく受講当時の状況が脳裏に浮かんで来るのではないだろうか?
「追放の原則」は、正しくは「失敗改善の原則」と言う。
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1.何が悪かったか?
2.なぜそうなったか?
3.これを改めるために、如何に決意するか?
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1.は、起こしてしまった失敗行動の事実を正しく掴め
2.は、そこにある本質原因(真因)を掴め
3.は、真因を改めた上で、具体的行動レベルを如何に変えるかを
決意することである。
◆部下育成にも
ご縁を頂いている企業のリーダーの中には、この「失敗改善の原則」が
プリントされた用紙を準備しておき、部下が失敗をする度に書かせて、
指導している方も多い。
Kさんもその1人。
特に、2の「なぜそうなったか?」の掘り下げが甘いと、何度でも書き直させる。
Kさん曰く、
「自分で失敗の本質原因を見つけると次から生きてきます。
一方的にこちらが、叱ったり、注意をしても、結構本人の中には、
残っていないものです。
一見、手間がかかるようですが、本人に気づいてもらうのが一番です。」
◆「失敗は挑戦の裏返し」「失敗は成功の母」
失敗は挑戦の裏返しであり、挑戦者の宿命である。
何もしなければ、失敗もしない。
「失敗を恐れて何もしないことこそが、一番怖いこと」ではないだろうか。
「米国では、『失敗したことのない人』を『なにもやったことのない人』と見なす。
また、『失敗したことのある人』を『経験を積んだ人』と見なす。」
と聞いたことがある。
失敗は、一時的には確かに大きな損失だが、将来に向かっては、大きな財産になる。
要は、「その失敗から、どんな教訓を学ぶか?」
失敗を次に生かすのなら、全ての失敗は、成功に向けての過程となる。
まさに、「失敗は成功の母」である。
ウィンストン・チャーチルは、言っている。
「成功とは、衰えることのない熱意を持って、
次々と失敗することにほかならない。」