No.19【散歩随想 ~その2~】
2018.12.05
『晩秋:散歩随想:4』
登りながら、
休憩を何度かとった。
アクセク、休まず、早足で歩くと、
息が切れ、筋肉疲労を感じたのに・・・。
息も切れず、
筋肉痛も起こらなかった。
焦って、息切れしながら、
人生を歩いてきたなー。
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『晩秋:散歩随想:5』
登りの道は、
歩幅が大きいと
すぐに疲れる。
歩幅を小さく、
ゆっくり、ゆっくり
少し前傾姿勢で歩く、
すると疲れがこない。
「50代のこの先の人生。
こんなふうに歩いて行こう」
そう思った。
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『晩秋:散歩随想:6』
夜の山道を
足元を見ながら、
コツコツ歩いた。
少しきつくなって
休憩した。
月明かりに照らされた山々の先に、
姫路のお城が幻想的に
浮かんでいた。
久しぶりに星をみた。
三日月がおぼろに輝き、
夜の山々を照らしていた。
カラダの深いところに
何かが入ってきた。
山の上だけを目指して、
早足で歩き過ぎてたなー。
休憩して、
自然の美しさを愛(め)で、
味わう・・・そんな心の余裕を
なくしていたなー
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『晩秋:散歩随想:7』
山道の途中に休憩所。
机とベンチ、
ゴミ箱がわりの袋、
箒と塵取り。
木の柱には、時計・・・。
頂上へと続く道には、
階段がわりの石や丸太。
道の両脇の小枝は払われ、
足元は転ばぬように、
滑らぬように
整備されていた。
見知らぬ「誰か」が、
見知らぬ「誰か」の為に、
この環境を作って下さった・・・
見知らぬ「誰か」のおかげで
散歩を楽しめている。
多くの人や自然に支えられ、
生かされていることを
忘れていた自分。
「見知らぬ誰かの為に、
生きる自分でありたい
そう思った。