No.116【 試してみる行動を起こしてみる 】
2021.12.01
◆試してみる人には、成功のチャンスが訪れる
発明王エジソンの名言の一つに、「成功は1%のひらめきと99%の努力」という言葉がある。
これは、「1回だけが成功。あとの99回は失敗。しかし、諦めず他の方法を試し続けた。」ということ。
宝くじで高額当選をした人をうらやましがる人は多いが、多くの人は買う行動を起こしていなかったりする。
エジソンの成功も宝くじも、試してみる行動を起こさない人には、永遠に成功のチャンスは訪れない。
同様に、仕事で成功するチャンスも、目の前に訪れる出来ごと、特に失敗や思うようにならないことの中に、成功の芽が隠れていることが多い。
◆できない理由より、どうしたらできるか?を考えるクセづけをする
11月10日の本稿で述べた、コカ・コーラ、リーバイス、3Mの事例もいずれも、入り口は失敗。
しかし、ミスで立ち止まらないで、試してみることに挑んだからこそ、その後の大成功があった。
3Mにはこんな話もある。同社の主要製品の一つスコッチガード。
これは、ある研究者が、薬剤を誤って自分のスニーカーにかけてしまった。ある時、スニーカーのある部分だけが、汚れていないことに気づいた。それは、以前、薬剤をかけてしまった部分だった、と気づいたことから、商品化が行われた。
いずれもミス、失敗に見えることでも、そこを深堀りしていくと、成功の世界に突き抜ける事例。
◆言い訳グセ
多くの人が、「忙しいから」「人手が足りないから」「コストをかけられないから」「うちの職場では上司の理解がなくて無理だから」・・・などと、「できない理由、やらない理由」を言うことには、天才的な頭の回転を示す。
これは、失敗することによるショックや危険を回避するための、人間の自己防衛本能がさせるクセなのだそうだ。
◆失敗したらどうしよう?とマイナスの結果を頭の中で考える前に・・・
お客様や上司からのオファーがあったら、まず断らない。
「できない理由」より、「まあやってみましょう」「考えてみます」と言うことから初めては如何だろうか?
ある会社では、スタッフがミスを起こしたとき、「ポストイットを忘れるな!」を合言葉に、失敗を歓迎する雰囲気を皆で作り出しているそうだ。
サントリーも「やってみなはれ」の精神で伸びた会社。
こんな会社は失敗から学び、チャレンジャースピリッツを喚起し、新たな価値創造していく。
「試してみる行動」をする社員が多い組織ほど、成長と成功の芽が伸び続ける。
あと1ヶ月で新たな年を迎える。
今年、「試してみる」「小さな挑戦をする」行動がどれほどできただろうか?
コロナ禍を言いわけに、できない理由をあげ、現状維持に流れなかっただろうか?
ゆく年を振り返りながら、そんなことを考えてみたいものである。
以上