No.35【心手期せずして行えるように】
2019.04.03
◆心手期せずして行えるように
とにかく、毎日基本を徹底して叩きこまれた。当時、24歳。
「心手、期せず(しんしゅ、きせず)して行えるようになれ!」
と教えられた。
「心手期せずして・・・」とは、
「やろうと思わなくても、身体が自然に反応するまで、練習を積み重ね、
できる状態になる」こと。
・呼ばれたら、「ハイ」と元気に返事して、正対すること
・指導を頂いた時(厳しく叱られた時でも)
明るく、爽やかに「ありがとうございました。」と言うこと
・どんな指示にも必ず復唱すること
・どんな些細なことでもタイムリーに報告すること
・常に状況を判断し、自分の考え(判断)を意見具申(提案)すること
などなど。
◆先の大相撲大阪場所でも
勝利力士へのインタビューでも
「身体が自然に動いてくれました。」という言葉をよく聞いた。
野球やゴルフはじめ一流のアスリート、その他どんな仕事でも
その道の達人は、基本の鍛錬を怠らない。
考える間もなく、身体が自然に反応する回路を自分の中に作り上げる練習を
日々積み重ねる。
剣聖 宮本武蔵は
「千日の稽古を鍛といい、万日の稽古を練という」
との言葉を残している。
◆小生の結婚披露宴の時の出来事
式の最後にご列席頂いた皆様にご挨拶を申し上げる場面で、
私があるマイナス言葉を使った。
挨拶の途中のその瞬間、皆川さんの叱責がとんだ。
「早矢仕!違う。言い直せ~!」
私:「ハイ!取り消して、言い直します!」
と、右手をビシッと上げて応えた。
心手、期せずして、反応してしまった。。。(笑)
◆若手社員さんを育てるために
新入社員さんを迎え入れ、若手の社員が多い職場では、
特に、基本を繰り返し、粘り強く指導し、
「心手、期せずして行える」基本習慣が身につくよう支援をしてあげることが、
仕事の喜びや、自分の成長を早く実感でき、彼らを成長させてあげる
近道であろう。
その為には、先輩社員が
後ろ姿で、基本の実践の手本を示すことが、不可欠。
「子は親の後ろ姿を見て育つ」法則。
「後輩は先輩社員の後ろ姿見て育つ」