コラム『DMP徒然草』 書籍情報のご案内
DMP徒然草

No.24【リーダーの心得~気分のいいところにいてはいけない~ 】

2019.01.16

◆ある尊敬する友人経営者の言葉。

 

「気分のいいところにいてはいけないと思うのです。」

 

彼は一時期、経営者の異業種勉強会に所属していた。

若い頃は、先輩達がたくさんいて、「今の自分じゃ駄目だ。」と気づく

厳しい刺激がもらえる環境だった。

 

しかし40歳半ばになり、会に参加しても、後輩経営者がほとんどになり、

会に行っても、持ち上げられたり、教えを請われたり。。。

周囲から大切に扱われ、気分が良くなっている自分に気づいたと言う。

 

「だから、その会を辞めたのです。」

 

この逆のケースはよく見聞きする。

業績も経営内容も進化しておらず、会社が成長していないのに、

そうした集まりで先輩と呼ばれ、大事にされる良い気分を求めて、

参加しているような人。

 

師匠のTさんが言った。

「凡人にとっての権力とは堕落へのパスポートである。」

 

 

◆自戒

 

小生も仕事柄、時に「先生」と呼ばれることがある。

その都度、「ハヤシさん、と呼んで下さい。」とお願いしている。

 

「先生と言われるほどの馬鹿でなし」の川柳もあるが、

「先生」と呼ばれ続けると、何か自分が特別な存在、

偉くなった錯覚をするのだろうか?

 

「いい気分のところにいてはいけない。」

(たまに、いたくなるのですが・・・。)

「今の自分じゃまだまだ駄目だ。しっかりと厳しい環境に身を置かねば・・・。」

 

その為には、

1)「師匠」と思える人を心の中に持ち続けること

2)いつまでも、学ぶ立場で居続けること

が大切ではないだろうか?

 

自戒を込めて。

一覧へ戻る