コラム『DMP徒然草』 書籍情報のご案内
DMP徒然草

No.20【企業文化・風土はトップリーダーの姿そのもの】

2018.12.12

◆ミシュラン・ガイドに掲載される

 

不動産業の(株)CIP様。

この数年DMPを大変ご活用頂いている。

https://cip-c.co.jp/ 

 

昨年、京都にオープンさせたホテルが、

先日、ミシュラン・ガイドのホテル部門に掲載された。

 ホテル ETHNOGRAPHY(エスノグラフィ)

 https://www.hotel-ethnography.com/

 

老舗の名門ホテルが数多い京都で、オープン1年足らずで掲載されるとは!と

小生も驚きと喜びで、このお知らせを頂いた。

 

ホテル業界への進出は、初めて。素人同然だった同社。

当初は、同社オーナーの渡野さんが、

「京都でホテルを持てたらワクワクするんじゃない!」

との発案で2016年に始まった。

 

「売上や利益、先にありき」ではなく、

「京都の歴史や文化を濃縮して感じてもらえるホテル」を、

「泊まって頂いたお客様同士が、交流しあえるホテル」を、

との想いを大切に企画していった。

 

プロジェクト(以下略:PJ)開始から、粟津原社長と実務担当者の藤村さんは、

再三、京都に通い、設計、デザイン、調度品など、

京都の匠の技を持つ一刻な職人集団の皆さんと、

喧々諤々のディスカッションを重ねた。

 

譲れない熱い想いがあった。こだわりがあった。

打ち合わせの帰路には、ぐったり、ヘロヘロだった。

 

「お客様にフレンドリーで心に届く接客を」との考えから、

ホテルスタッフは、留学生で来日した、日本好きの海外の男女をはじめ、

あえて、ホテル業界未体験者ばかりで、スタート。

 

実務担当の藤村さんは、寝ても覚めても、ホテルのことが頭から離れない、

多忙な日々を2年余り過ごしてきた。

 

この間、渡野オーナーは、

「CIPとしてホテルがあることで、社員が自信を持って会社を紹介でき

 この成功体験が会社の団結を高め、誰にでもどんな事業でも、

 諦めなければやり遂げられる」

という空気感を作り出した。

 

その上で、粟津原社長と藤村さんを中心としたPJ社員に、全面的に任せたと言う。

(筆者注:このPJ開始時、主担当の藤村さんは、入社間もない時期だった)

 

 

◆お祝いのパーティー

 

先日、ミシュラン・ガイド掲載をお祝いして、

関係者の皆様とのお祝いのパーティーがあった。

協力会社の皆様に、そして、スタッフ同士が、

感謝とねぎらいの言葉を交わし合う心温まる集いになったそうだ。

 

協力者業者の皆様も、

「手がけてきたホテル関係の仕事の中でも、

 想いがこもった、忘れられない仕事の一つになりました。」

と仰ったそうだ。

 

本音レベルの、熱い想いの議論を重ねたプロセスがあったからだろう。

ミシュラン掲載以後、スタッフの対応も、一段とレベルアップしたと言う。

誇りと喜びが、そうさせるのだろう。

 

 

◆CIP 粟津原社長のお人柄、そしてお祝いパーティーの帰路で。

 

小生が感じる粟津原社長の印象を端的に申し上げれば、

「武士道の心を大切にする 誠心誠意の人。」

 

その人柄が、社員始め、協力者の皆様に伝わり

このPJは成功したのでは、ないだろうか?

そう思えて仕方がない。

 

もちろん、全面的に任せた渡野オーナーの肚の決まり。

それに応えた粟津原社長と社員たちとの信頼の絆も見事である。

 

このパーティーからの帰路。

名古屋駅に帰りついた粟津原社長と藤村さん。

 

粟津原社長が「お土産を買いたい。」と藤村さんに。

そして、「お子さん達(娘さんと息子さん)はまだ起きているかな?」

「はい。この時間ならギリギリ起きていると思います。」

 

お土産を買った粟津原社長、自宅とは逆の方向の

藤村さんのご自宅に一緒にタクシーで。

「お父さんをいつも忙しくさせてごめんね。」

とお子様にお土産を手渡して帰宅された。

 

このお話を聞かせて下さった藤村さんのお顔には、

我が社で働ける喜びが溢れていた・・・。

 

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社員とそのご家族のことまで想うトップの日々のありようが、周囲の人に伝染する。

多くの企業を担当してきて、確信することがある。

 

「企業文化・社風は、トップの姿そのものである」

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