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DMP徒然草

No.153【 脳は目標追求の中で快感を得る 】

2022.11.16

◆脳は目標追求型

この十数年、脳の研究がめざましく進んでいる。

理化学研究所 脳神経科学者の松本元氏によると、脳には以下のような特性があるという。

 

1,脳は自ら目標を設定しその目標を達成するための情報処理の仕方を自律的につくることを目的とするシステムである。

 

2,脳はあらかじめ目標を設定し、その達成の仕組みを作る。

だから目標が設定されないと、脳はどんな仕組みを作ってよいか分からず混乱し活性化しない。

 

3,『今日こんなことをしたい』という目標がないと朝起きにくいのは、この脳の機構によっている。

 

4,したがって、脳を活性化するためには、こんなことがしたいという目標(イメージ)を設定することである。

 

5,何より大事なことは、

人間の脳は、価値ある目標を設定したことにより、達成してから満足感を、感じるのではなく、

達成に向かうプロセスのなかで満足感、幸福感を感じるもの

 

 

◆目標を追求しながら、プロセスを楽しむ

この脳の仕組みは、目標達成=ゴールに行き着くことだけを目指したら、満足感や幸福感は感じられにくくなる、ということになる。

人生においては、ゴールは、万人に共通している。「死」である。

人生、思うようにならないことが多いからこそ、ゲームのステージをクリアするように、乗り越えていくことの中に、楽しみがある。

目標達成に一歩一歩近づいている手応え、自分の成長の実感、応援してくれる人の有難さ・・・仕事や人生のプロセスの中に、如何に楽しみ(快感)を見出すか?!

 

スティーブ・ジョブズは、言っている

「終着点は重要じゃない。旅の途中でどれだけ楽しいことをやり遂げているかが大事なんだ。」

 

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あなたは、今どんな「目標設定」をされているだろうか?

そして、日々の仕事や人生のプロセスを「ワクワク」しながら、を楽しんでいるだろうか?

 

以上

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