No.151【 ストレスが溜まったら 】
2022.10.26
◆書き出して見える化する
Aさん。仕事がバリバリできる頑張屋さんタイプ。
このところ、多忙な仕事が続き、部下や上司との関係もギクシャクして、迷ったり、悩んだりする時間が多く、疲れも感じ、よく眠れないことも・・・。
どうも、問題や悩みが頭の中で絡まった糸のようになっている状態の様子だった。
最初に助言したのが、「Aさん、自分の心や頭の中でモヤモヤ、イライラを作りだしている事実を思いつくまま一つ一つ、リストアップしてみて下さい。
そして、マインドマップの要領でそれらを結びつけて見える化してみて下さいね。」
事実を書き出すことによって、自分の状態を客観的に俯瞰することができる。
問題や悩みがどこから来ているのか?が整理できれば、対処法も出てくる。
◆ストレスと体調の関係
最新の脳科学がストレスと体調不良の関係を明らかにしつつある。
強いストレスが重なると脳の扁桃体が反応し、ストレスホルモンを出し続ける。
それが、心拍上昇→高血圧→血栓ができやすくなる→海馬萎縮(記憶力低下)となる。
その結果、糖尿病やうつを起こし、最悪は、脳出血、心不全につながり、死に至ることもあるという。
こうした強いストレスのことを「キラーストレス」という。
◆「少し息があがる程度の早歩きなどの有酸素運動をしてみてはどうですか?」
Aさんに助言した2つ目が、これ。
この「少し息があがる程度の早歩きなどの有酸素運動」を行うと、脳の構造が変化し、自律神経の興奮が抑えられることがわかってきた。
30分を週3回が目安。もちろん、多く行うほど効果が期待できる。
ゆっくり歩くのではなく、息が上がる程度の負荷をかけることが重要。
「話ができる早歩き」がペースの目安だそうだ。
◆コーピングリスト
Aさんに助言したことの3つ目は、「コーピングリスト」をつくること。
「コーピング」とは、「ストレスが溜まった時、これをやれば心がスッキリする行動」のことをいう。
それをたくさん書き出し、ストレスが溜まっていると感じたら、その時の気分でいくつかを試してみると、軽減される。
ちなみに、小生のコーピングリストの一部を紹介すると
- 1.緑や川を見ながらウオーキングか軽いランニングをする
- 2.早朝、座禅かマインドフルネス(瞑想)をする
- 3.ドライブしながら、好きな歌を大声で歌う
- 4.芝生や庭の手入れなど土に触れる
- 5.カヤックで川下りをする ・・・・
- Aさんの心が、秋晴れに近づきますように。
以上