コラム『DMP徒然草』 書籍情報のご案内
DMP徒然草

No.17【本当は変わろうとしていない!?~「できない」のか「しないのか」~】

2018.11.21

◆受講生 Kさんのこと ~「できないのか」「しないのか」~

研修参加者のKさん。

家庭でも、会社でも多くのトラブル、悩みを抱えていた。

受講中も、顔色がさえない、体調も良くない、もちろん、楽しそうでなく、

身体から、エネルギーも出ていない。

研修をしていても、心ここにあらず・・・の感じ。

 

気になって「Kさん。私でよろしかったら、お話を聴かせて頂きますよ。」

と申しあげた。

 

事情をよく聴いた。

奥さまのこと、ご両親のこと、借金のこと、会社での働き方のこと・・・

確かにご自身が蒔いた種とは思えないような環境も多い。

 

苦しい人生事情の中で、良く頑張っていらっしゃったな、と同情したくなる。

本人は、もう悩みのデパートのごとく「私は人生の被害者」のように思っている。

そんなKさんに申し上げた。

 

「Kさん、今の状態が好きですか?」

「いえ、嫌いです。」

「変えたいですか?」

「ええ、変えたいです。」

「変えたいのですね。。。でも、あなたがこの1年やってきたことは、

『変えない』ってことをやっていらっしゃったのですよ。」

「・・・」

「なぜなら、あなたは、『変えたい』と言いながら、

奥さまのこと、借金のこと、会社のこと・・・全て先送りにして、

具体的に何も行動していないでしょ。」

「ええ結果的には。でも、(これこれの事情で)できなかったんです。」

「いいえ。何も行動を起こしていないということは、やらなかったのです。あなたの意志で。」

「・・・・」

 

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◆他責にしてしまうクセ

「できなかった」と言えば、「何かや、誰かのせいで、できなかった」と

言い訳を探す。

そのように、「自分以外に原因を探せば自分を責めないラクさ」が手に入る。

しかし、「全て自分が選択しているのが真実」。

「変われない」のではない。

「本当は変わろうとしていない」、「変わる勇気がない」だけなのだ。

 

◆意志の言葉を使ってみる

あなたが、言い訳をしたくなったら、

「(自分の意志で)~をやらなかった」と言ってみる。

逆に、行動する以上「やらされる」でなく、

「(私の意志で)~やる」「私の選択でやる」と言ってみる。

 

「自己の意志・自己の選択」と決めた方が、もっと明るく、軽やかに、

爽やかに1日を生きられるのではないだろうか?

今から、「あなたは何をやりますか。何をやりませんか。」

「できない」ではなく。

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