コラム『DMP徒然草』 書籍情報のご案内
DMP徒然草

No.96【 損して徳とれ 】

2021.06.30

◆ある経営者の方とトラブル

また、やらかしてしまった・・・。A社のコンサル案件でのお話。

危機的状況からなんとかV字回復を目指して、コンサルのお手伝いをさせて頂いていたのだが、社員の気持ちをあまりに考えないA社長の言動について、小生が、彼のプライドを傷つけるような厳しいことを、続けて申し上げ過ぎたことが原因であった。

想いが強すぎて、言い過ぎ、押しつけるような言動をしてしまうパターンの失敗。

(過去の大きな失敗もおおよそこのパターンが多い・・(汗))

 

◆負けん気の強さが・・・

A社長。人一倍、負けん気が強い。

同業他社に負けたくない、業界No1を目指したい。社員との間でも、主張のしあいで負けたくない・・・タイプの方。

このA社長の負けん気の強さ、「這い上がってやる!」との上昇志向があって、創業以来急成長されてきた本質要因の会社である。

 

創業から数年のこじんまりした組織の時は、A社長の独断と俺の後についてきたらいい的な強引なリーダーシップでもよかった。

しかし、会社組織が数十人規模になり、社長の独断で会社を運営する体制から、各組織の幹部やリーダーが主体になって、社長の理念やビジョン、上位方針を受けて自律的に運営する体制にしないと組織の強さを発揮できない状況になっていた。

 

小生も、負けん気の強さは人並み以上。

今回のトラブルは、その二人がぶつかっちゃったって話である。

 

 

◆若き頃の自分

今振り返ると、20代〜40代半ばの自分は、どこかで常にイライラしていた。顔の表情のどこかに戦いモードが宿っていたことだろうと思う。

 

30代半ばの頃、あるホテルの支配人が私との約束を守らなかったことで、腹を立て、ホテルのラウンジで大きな声を出してしまったことがあった。

 

その場にいあわせた徳さん(師匠の一人)からこう言われた。

 

「早矢仕さん、あなたが腹を立てる相手が、あなたの人格レベルですよ。

Tさんごときに腹を立てるようじゃダメですよ。赦してあげて、余裕の対応をしなくちゃ・・・。」

 

 

◆幸多きことを祈る

今回のA社長とのトラブルの後、自分でも不思議なくらい腹が立たなかった。

コンサル契約は終わってしまったものの、それでもその会社の存続発展と、そこで働く社員の皆様の日々の幸せを祈る気持ちになれた自分がいた。

 

若かりし日に比べると、少しは成長したのかな?

 

◆ストレスが溜まるのは・・・

これまでの自分を振り返ってみると、ストレスが過剰に溜まってしまったときは、

「勝ち・負け」「損・得」「自分のメンツ」に対する過剰な意識が強かったとしみじみ思う。

 

これが強すぎると、「勝つ・損をしない。そのためには手段を選ばず」という気持ちが湧きあがり、「相手を非難し、攻撃する」「アラを探す」・・・といった恥ずべき行動を取るような自分がいた。

 

「負けるが勝ち」「損して得(徳)とれ」

 

先人の教えは、意味深長である。

 

私のこの自己鍛錬は今後も「要継続」である・・・(汗)。

 

以上

一覧へ戻る