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DMP徒然草

No.91【 即断即決の習慣 ~生き残る組織と衰退する組織~ 】

2021.04.28

◆作戦要務令にあるリーダーの心得

 

「遅疑すると 為さざるは、指揮官のもっとも戒(いま)しむるところなり。

この両者、部隊を危殆に陥らしめること、その方針を誤ることよりも大なり。・・・」                    『作戦要務令』

 

*作戦要務令(さくせんようむれい)とは昭和初期の陸軍軍令

勤務や諸兵科戦闘について、訓練方法等を示した戦術学の教範(本)。

戦いで勝利するための、指揮官としてのありよう、その原則をまとめたもの。

 

「戦いに勝つためには、リーダーは素早く判断し、行動しなければならない。

先送りしたり、行わないことは、方針を誤る以上に、部隊を危険にさらす。」との

教えである。

 

 

◆永守社長の仕事の3原則

 

日本電産の創業者であり、日経ビジネス誌の調査で「社長が選ぶベスト社長」に選ばれたこともある永守重信氏。日本を代表する名経営者の一人である。

倒産寸前の会社の企業再生にもいくつも成功されている。

学歴は、職業訓練大学校卒。

徹底した現場密着で指導してきた実践主義の経営者である。

 

その永守さんの仕事の3原則が、「すぐ、かならず、できるまでやる」

 

 

◆幾多の会社を見てきた体験から

 

作戦要務令と永守さんの原則に共通するのは、「即断・即決・即行動」である。

 

組織を危険に陥れないためにも(作戦要務令)、企業を再生し伸ばすにも(永守氏)、「即断・即決・即行動」は不可欠の習慣との教えである。

 

これまでに筆者が体験してきた企業にも、この原則は、全く当てはまる。

 

「伸びない会社は、トップリーダーや幹部の反応がとにかく遅い。」

「先送りして、なかなか決めない。」

「重要な局面でも、根回しや、合意形成の会議などに時間をかけ、決断が遅れる。

 おまけに、5W2Hレベルの決定があいまい、責任の所在もあいまい。」

「そうした会社には、即断・即決・即行動しない社員がまた多い。」

のである。

 

◆「朝令暮改」のススメ

 

本来は、トップリーダーは、コロコロ決断を変えてはいけないとのこの教え。

 

しかし、変化が激しく早い現在では、状況が変われば、あるいは、判断を誤ったと気づいたら、朝出した指示を夕方変更することがむしろ組織の生き残りにつながる。

 

もし、信長が今川義元を桶狭間で急襲することを遅疑したり、合議で決めようと先送りしていたら、天下統一に向うどころか、尾張は今川軍に蹂躙され、滅ぼされていたことだろう。

 

今は「100年に一度の大変革期。」

戦国期、明治維新の時のように、すごい速さで時代の枠組みが変わろうとしている。

 

そんな時に、リーダーが「遅疑して為さざる行為」、「先送りの行為」をしているようでは、組織の存続は危ういと言えるだろう。

 

さて、あなたの組織は、職場は、あなた自身は如何だろうか?

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