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DMP徒然草

No.41 【若手から「さすが」と言われる先輩をめざす(その1)】

2019.05.29

最近、教育担当者の方はじめ、先輩社員から、

「最近の若い人の教育は難しい。」

「話題が合わないし、何を考えているかわからない。」

などのお声をよく聞きます。

 

そこで、今回と次回では、「若手から『さすが』と言われる先輩を

めざすためのポイント」をいくつかご紹介してみましょう。

 

 

1.「だいたい、今の若者は・・・」と言わない

 

この言葉は、ポンペイの遺跡の中にもあった言葉だそうです。

自分の若い頃を思い出してみましょう。

「若者が何かを深く考えていた」時代は、ほとんどないのです。

 

 

2.「あいつはやる気がない!」と安易に言わない

 

やる気は、誰でも持っていますし、本来、人はやる気を出したいものなのです。

しかし、人は環境(特に上司や先輩が作り出す人的環境)によって、

「やる気が出せなくなる」ことがあります。

 

自分がどんな環境をつくってあげたら、支援をしてあげたら、

「やる気が引き出せるか」と考えてみましょう。

 

「やる気」=「面白い目的」です。

 

特に新入社員は、入社してしばらくは、面白い仕事は

なかなか発見できないかもしれません。

しかし、面白い目的は発見できます。

 

例えば、会議用の資料を必要部数コピーするように指示する時に、

「あなたなりに、工夫して資料を準備して下さい。」と言ってみる。

 

 1)どうしたら、無駄なく、見やすい資料になるだろうか?

 2)綴じ代はあったほうが、いいのか?なくてもいいのか?

 3)裏表コピーがいいのか?そうでないほうがいいのか?

 

たかがコピーとして行うのではなく、資料を使う人がより見やすく、

使いやすくする工夫をして行う。

 

さすがと呼ばれる先輩は、面白い目的を発見させることが上手です。

 

 

3.若者は言ったことしかできない?!

 

「仕事の目的や意義を伝えず、手段しか伝えていない」

「全体を伝えずに、部分しか伝えていない」ことが多いものです。

今の若い人は、説明され、理解、納得をしたことには、大きな力を発揮します。

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